====== ESPの容量は512MB (512MiB)以上が推奨らしい ====== FreeBSDのブート環境をEFIにすべく調べてたら、ESP (EFI System Partition)について留意すべき事が幾つかあるようなので殴り書き。公式仕様書といった一次情報は未見、かつEFI黎明期のバッドノウハウが混じってる可能性もあるので、本記事の正確性については保証できますん( ゚ω゚ ) ESPのファイルシステム: * FAT32が正式 * 一部のLinuxディストリビューションはFAT16で作ることがある * FreeBSDのnewfs_msdos -F 32で作ったFAT32は、一部のEFI実装で正しく読めない事がある。この場合はFAT12, FAT16で作ればよい。 * Linux/FreeBSDではESPがFAT12, FAT16でも問題ないが、WindowsはFAT32しかだめ。 * 大抵のUEFIはどのFATでも大丈夫だが、一部の実装ではFAT32しかだめ。 ESPのサイズ: * 正式な言及はなし * ただし、FAT32の最小サイズは65527クラスタで、1クラスタの最小単位は1セクタという制約から、以下の最小ESPサイズ式が成り立つ。(なぜかFreeBSDのnewfs_msdosコマンドはなぜか最低65525クラスタ必要と言ってくるけど。) \\  **(最小ESPサイズ)=(セクタサイズ)×65527** \\ すなわちセクタサイズごとの最小ESPサイズは以下となる。 * 512バイト/セクタの場合:33549824バイト=32763.5 KiB≒32 MiB * 4096バイト/セクタの場合:268398592バイト=262108 KiB≒256 MiB * しかし一部のEFI実装は512MiB未満のESPを正しく扱えない事がある。 * [[https://support.microsoft.com/ja-jp/help/192322/description-of-default-cluster-sizes-for-fat32-file-system|こっちの資料]]には、FAT32は最小クラスタサイズ4KiBで最小ボリュームサイズが512MiBとあるので、最小クラスタが4KiB想定の実装があるのかも? * 一方で、Windows/MacはESPを200MiBで作るので最早訳ワカメ状態(512Eドライブまでなら規格上も問題ないんだろうけど…) * Linuxのmkdosfsコマンドは520MiBまでのパーティションをFAT16で作るのがデフォ挙動なので要注意。 * FAT12, FAT16の場合、最小サイズ制限はない ファーム、OS、ストレージのそれぞれの都合が絡み合って何とも複雑な状況っぽい。 FAT32の最小容量制約を考慮すると、FreeBSD 11デフォの800KiBのESPなんぞ以ての外ですな。今後、ネイティブ4Kストレージが増えてく事を考えると、Windowsを使ってFAT32な512MiBのESPを作るのが最良か。まぁ、天下のWindows様が200MiBで確保してるんだから、それで問題ないとは思いますけどね。 ===== 参考サイト ===== * [[https://wiki.archlinuxjp.org/index.php/EFI_%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3|EFI システムパーティション - ArchWiki]] * [[http://www.rodsbooks.com/efi-bootloaders/principles.html|Managing EFI Boot Loaders for Linux: Basic Principles]] * [[https://wiki.freebsd.org/UEFI|UEFI - FreeBSD Wiki]] * [[https://technet.microsoft.com/en-us/library/hh824839.aspx|Configure UEFI/GPT-Based Hard Drive Partitions]] * [[https://technet.microsoft.com/en-us/library/cc938438.aspx|FAT File System]] * [[http://plamo.linet.gr.jp/wiki/index.php?diary%2FKojima%2F2015-10-08|PlamoLinux - diary/Kojima/2015-10-08]]