====== Proxmox VE 6.2のインストーラでConnectX-3 ENを認識させる ====== Proxmox VE 6.2はConnectX-3用のドライバ(mlx4)を内蔵している。そのため、本来は何もせずともNICとして使えるのハズなのだが、どういうわけかインストーラではmlx4_coreは読み込まれるもののmlx4_enが読み込まれず、ConnectX-3がイーサネットデバイスとして認識されない。 本記事ではProxmox VE 6.2のインストーラでConnectX-3をイーサネットデバイスとして認識させる方法を紹介する。 ===== 環境 ===== * Proxmox VE 6.2-1 * ConnectX-3 Pro EN (MCX314A-BCCT) ===== 手順 ===== Proxmoxインストーラをデバッグ実行し、mlx4_enモジュールを手動で読み込ませれば解決。 Proxmoxのインストーラが起動したら「Install Proxmox VE (Debug Mode)」を選ぶ。 {{ virtualization:proxmox_ve_6_2_debug_mode_install.png |}} カーネルが読み込まれるとシェルのプロンプトに落ちるので、そのまま''exit''する。 カーネルモジュールが読み込まれたタイミングで再びプロンプトで入力待ち状態になるので、''modprobe mlx4_en''を実行し、ConnectX-3のイーサネットドライバを読み込ませる。 {{ virtualization:proxmox_ve_6_2_modprobe_mlx4_en.png |}} 再び''exit''するとGUIのインストーラに戻るので、インストール作業を進める。 {{ virtualization:proxmox_ve_6_2_mlx4_en_enabled.png |}} Management InterfaceにConnectX-3が出てくるハズ(上図のens1とens1d1。何でens1d1とens1d2じゃないんだろう…?) インストール後のProxmox環境では自動で''mlx_en4''が読み込まれるため、特に何もする必要はない。