メインPCとサーバをP2VしてRyzenおじさんからHaswellおじさんになった

住環境が変わって、メインPCと自宅サーバを同じ部屋に置くことになった。

自宅サーバは無駄に高スペックだったが(といっても逸般の誤家庭の人からは鼻で笑われる程度)、ほぼ自分専用のFreeBSDなNASやNextcloudサーバ程度にしか使ってなかった。まさに性能と電気代の無駄遣い状態。それでもPCと鯖を分けていたのは、煩い鯖を居住空間内に置いときたくなかったから(っていうのと自宅鯖という物理体に憧れがあったから。)

その制約がなくなった今──ある意味、自室にサーバを置かざるを得ない最大の制約が課されたとも言えるが、マシンを分ける意義がなくなったので、統合することにしたのが2020年10月。付けっぱなしの鯖と、寝てるとき以外はほぼ付けてるメインPCを1台にまとめれば、PCがいつでも使えるようになって電気代も節約できて一石二鳥という皮算用もあった。

その後、数々の検証と困難を乗り越え、ようやくProxmox VE基盤でメインPCと家鯖の仮想化による統合が完了した。このところ、PVEや仮想化関連の更新をしまくってたのはこのせい。旧メインPCは解体の後、パーツ類はヤフオクにドナドナされ、名実ともにRyzenおじさんからHaswell-EPおじさんにダウングレードだ😇

統合にあたっては、家鯖マシンをPVE基盤に流用した。本当はEPYCに変えたかったけどお金がないのさ…。そうは言っても、メインマシンとして使うにはCPUが心許なかったのでヤフオクお安く調達。ストレージまわりも整理した。

変更前 変更後
CPU Xeon E5-2648Lv3 (1.8GHz/12C/24T) ×2 Xeon E5-2673v3 (2.4GHz/12C/24T) ×2
SSD PM983 960GB ×2 PM963 1.92TB ×2
HDD WD80EMAZ ×2 (ミラー)
色々8TB ×4 (RAID-Z)
ST10000NM0086 ×5 (RAID-Z2)

旧メインマシンの構成は下表のとおり。

CPU Ryzen 7 1700
M/B X370 SLI Plus
RAM DDR4-3200 16GB×4 = 64GB
GPU GeForce RTX 2070 SUPER
SSD WD Black SN750 500GB (NVMe)
SSD 東芝 THNSNJ960PCSZ 960GB (SATA)
NIC ConnectX-3 Pro EN

仮想化後のマシン構造は下図のとおり。

仮想化という割には、パススルーやらRDMやらで物理とがっつり密結合してる。今後収容予定のルータは、正しく仮想マシンになる予定(SR-IOVのVFを除く)。

2ヵ月ほど使った感想としては、物理環境と遜色なく使えている。ハード的な性能は旧メイン機から間違いなく下がっており、当初こそブラウザの若干のもたつきを感じこそすれど気のせいないし慣れの範疇で、今は何の不満もない。3Dのゲームも動くし、USB DAC経由でiTunes再生、NVEncも問題なし。

(2021-03-30 追記)

改めて第10世代Coreと2070 SUPERなマシンを触ってみたら、ブラウザの表示がチョッパヤで驚いた…。P2V後のもたつきは気のせいではなかった。リンクをクリックした際、前者はまさにパッと表示が切り替わるのに対し、後者はわずかな空白期間があってからパッと出る感じ。

GPUはGeForce RTX 2070 SUPERからGTX 1650へと大幅ダウングレードしているが、これは3060への乗り換えを見越しての措置。折からのGPU不足による中古価格上昇で、2070の売却代でオトクに3060へ乗り換えるつもりだった。が、いざ蓋を開けてみると3060は微妙な感じだし、今なお2070Sの中古価格は上昇傾向だしで、正直売らなきゃよかった……。

仮想メイン環境をPVEで自動起動設定すれば、ホストマシン電源オンでゲストのWindowsも起動する。また、ゲストエージェントを入れとけば、ホストのシャットダウンも何てことはない。ゲストのブラウザからPVE管理画面を開き、ホストをシャットダウンすれば自動でWindowsのシャットダウン処理が走り、その後ホストの電源が切れる。再起動も同様だ。こうした使い勝手の面でも、物理環境と大差なくて素晴らしい。

メインマシンを仮想化する上での最大の障壁はGPUだが、Proxmox VE (KVM)を使えば難なくGPUパススルーできる。仮想BIOSの画面が物理モニタに映し出された時は妙な感動を覚えた。

USBまわりはPCIパススルーでコントローラをVMに割り当てると、普通の物理マシンの感覚で使えてよい。

今回はネットワークまわりも、SR-IOVでもって物理デバイスのように扱っている。対向のL3スイッチからはVMが直接接続されているように見え、構成的に綺麗な気がする。何よりソフトウェアブリッジを使わずに済むので、パフォーマンス的にも負荷的にも有利である。

仮想化技術さまさまですわ。

電気代削減効果はちょっと微妙かなぁ。VM起動したアイドル状態で140W程度。理想は100W切ってほしいけど、CPU 2個に32GBのRDIMM 6本、GPU/NIC/USB/U.2×2 PCIeを差してるし、むべなるかな。

状態 消費電力 メイン機
アイドル
合計
旧サーバ 待機(HDDスピンダウン) 100W 40W 140W
待機(HDD×6スピンアップ) 130W 170W
新サーバ 待機(HDDスピンダウン) 120W - 120W
待機(HDD×6スピンアップ) 140W 140W

※新サーバのHDDが5台ではなく6台なのは間違いではない。

一応、トータル30W程度の節電だけど、旧サーバのデータは不正確なので怪しいところ。1ヵ月で21kWh節電の計算となるが、現状目に見えて電気代が安くなったとかはない。在宅勤務でおうち時間が長くなってる影響が大きいのかも。今更ながら、140Wで1ヵ月だと100kWhか…馬鹿にならんな……。

その他、メイン機を仮想化した際に気になったこと、運用上の注意点は以下に箇条書きで。

1)
Forwarding Database Entry