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Mac ProにRocket 640Lを載せてブート可能なSATA3を増設する

「Mac Proに新しいSSD積みたいなー。でも内蔵SATA2では最近のSSDでは宝の持ち腐れだよなー。安くSATA3を増設する方法ないかなー」と思い情報収集していたら、海外フォーラムにRocket 640LでMacにブート可能なSATA3ポート増設するという、そのまんまの記事があった。公式にはブート非対応だが、実際には対応してる模様。

更に調べてみるとここにも「大々的に謳われてはいないがRocket 640LはMacのブートに対応してる」と書いてある。

こうなれば人柱夜露死苦、早速買って試してみたら本当にブート出来た。ごちそうさまです。とりあえず証拠のSSでも。

640Lに繋いだストレージは「外付け」扱いとなり、アイコンも外付けのそれになるのが気持ち悪いが、今のところ特に問題は起きていない。

カード自体はPCIe x4形状なのだが、使われているチップ(88SE9230)はPCIe 2.0 x2接続(理論値最大1GB/s)までしか対応してないので、昨今のSATA3 SSDを2台フルアクセスしただけで帯域を使い果たしてしまうのが残念ポイント。しかしながら、8000円でブータブルなSATA 6Gbpsを4ポート増設出来るのはかなり美味しいと言える。

ベンチマーク

AJA System Test

Test=Disk Read/Write, Video Frame Size=4096×2160 10-bit RGB, File Size=8GBで計測。

基本的に同一SSD 2台でOS XのソフトRAID-0構成(PX-0256M5Sは単体の結果も掲載)。

SSD 接続場所 ブロックサイズ READ WRITE
Intel SSDSA2CW120G3
(Intel SSD 320 120GB)
内蔵SATA 32k 534.0 249.2
Plextor PX-0256M5S Rocket 640L 単体(非RAID) 462.7 372.7
16k 671.7 612.1
32k 672.8 609.9
64k 669.6 609.7
128k 668.8 609.4
256k 670.8 606.6

前から気になってたソフトRAID時のブロックサイズ別も試してみたが、有意な差は見られず。よくよく考えてみると、ブロックサイズはランダムアクセス性能に影響しそうなので、このベンチでは意味がないのかもしれない。

PX-0256M5Sは公称R=520MB/s, W=390MB/sなので、RAID-0の結果を見るにRocket 640Lがやはりボトルネックになってる感じがする。瞬間ではReadで700MB/s超を記録する事もあるので、640Lの上限はその辺だと思われる。

内蔵SATA2でもRAID-0なら割と良い成績。SSDと言えどもランダムアクセス時の速度はまだ低い事を考えると、内蔵SATAでもまだ戦える。Rocket 640LがPCIe 2.0 x2接続なのが悔やまれる。

Xbench

両方ともソフトRAID-0だが、SSDSA2W120G3は内蔵SATAでブロックサイズ32k、PX-0256M5SはRocket 640Lでブロックサイズ16kなので比較のしようも無いが、参考程度に。

SSD Sequential Random
R[4k] R[256k] W[4k] W[256k] R[4k] R[256k] W[4k] W[256k]
SSDSA2CW120G3 (block size=32k) 39.20 399.46 314.83 217.56 15.72 192.56 101.41 248.26
PX-0256M5S (block size=16k) 37.20 471.43 645.45 412.07 20.35 316.73 146.30 393.73

参考サイト