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blog:2018:2018-07-27 [2018-07-27 14:11]
Decomo
blog:2018:2018-07-27 [2020-08-25 12:27]
Decomo
行 1: 行 1:
 ====== Windowsの記憶域階層な共有フォルダがプチフリする謎現象 ====== ====== Windowsの記憶域階層な共有フォルダがプチフリする謎現象 ======
  
-Windows Storage Server 2016の記憶域階層上に作成したCIFS共有フォルダ別マシンからファイルを書き込むと、途中で処理が止まったようになり、当該フォルダを開くのですら超絶時間が掛かるようになる問題に遭遇中。なんとなく、SSD層が一杯になったタイミングで発生してるような気がするけど、有効な解決策は未だ見つけられず…。+Windows Storage Server 2016の記憶域階層から切り出したNTFSボリューム上にCIFS共有フォルダを作って別マシンからファイルを書き込むと、途中で処理が止まったようになり、当該フォルダを開くのですら超絶時間が掛かるようになる問題に遭遇中。なんとなく、SSD層が一杯になったタイミングで発生してるような気がするけど、有効な解決策は未だ見つけられず…。
  
 記憶域階層は以下のような構成。 記憶域階層は以下のような構成。
  
   * SSD層   * SSD層
-    * Intel DC S3500 240GB×2 (RAID-0)+    * Intel DC S3500 240GB×2 (RAID-0。記憶域に割り当ててるのは160GBほど)
   * HDD層   * HDD層
-    * 8TB 7200RPM SATA×6(HDD×2のミラーリングが3セットのRAID-10+    * 8TB 7200RPM SATA×6(RAID-10。HDD×2のミラーリングが3セット。CMRなHDD 
 +  * 記憶域プール全体を1ドライブに割り当てNTFSでフォーマット
  
-いずれもハードウェアRAIDカードで仮想ドライブになってるので、記憶域からはSSDとHDDが1台ずつ見えてる感じ(ま、この構成自体がそもそも非推奨なんだけど。)+いずれもRAIDカードで仮想ドライブになってるので、記憶域からはSSDとHDDが1台ずつ見えてる感じ(ま、この構成自体がそもそも非推奨なんだけど。)
  
 そこに1KB~4GBの96ファイル計25.2GBをコピーすると、最初は順調なのに途中でパタリと処理が止まる。タスクマネージャを見ると「記憶域階層管理」なるものが動いているので、おそらくSSDが一杯になってHDDへのデータ移動が行われているのだろう。 そこに1KB~4GBの96ファイル計25.2GBをコピーすると、最初は順調なのに途中でパタリと処理が止まる。タスクマネージャを見ると「記憶域階層管理」なるものが動いているので、おそらくSSDが一杯になってHDDへのデータ移動が行われているのだろう。
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 {{ :blog:2018:wss_slow_tiered_storage_resource_monitor.png |}} {{ :blog:2018:wss_slow_tiered_storage_resource_monitor.png |}}
  
-実際の操作感としては、SSDに一定の空きができるまでファイルI/Oがブロックされてるような感じ。[[https://blogs.technet.microsoft.com/larryexchange/2015/12/02/understand-storage-space-tiering-in-windows-server-2012-r2/|MSの中の人]]によれば、SSD層が一杯になるとIOPSが劇的に下がる──といってもHDD層相当の性能は出るんだけど(記事中のTest Case 1: Write to Used Storage Spaceらへん)、処理が完全に止まってしまうような感じにならなさそう。+実際の操作感としては、SSDに一定の空きができるまでファイルI/Oがブロックされてるような感じ。[[https://blogs.technet.microsoft.com/larryexchange/2015/12/02/understand-storage-space-tiering-in-windows-server-2012-r2/|MSの中の人]]によれば、SSD層が一杯になるとIOPSが劇的に下がる──といってもHDD層相当の性能は出るんだけど(記事中のTest Case 1: Write to Used Storage Spaceらへん)、処理が完全に止まってしまうような感じにならなさそう。
  
-ネットに上がってる記憶域階層の使用例は殆どがHyper-Vがらみなので、ファイルサーバ向けに記憶域階層を使うってのがそもそもの間違いなのかしら?そうは言っても、使用頻度の高いデータをSSD層において高速化するって場面、FSでもふつーにありそうな感じがするんだけどなぁ…。+ネットに上がってる記憶域階層の使用例は殆どがHyper-Vがらみなので、ファイルサーバ向けに記憶域階層を使うってのがそもそもの間違いなのかしら?そうは言っても、使用頻度の高いデータをSSD層において高速化するって使い方ファイルサーバでもふつーにありそうな感じがするんだけどなぁ…。
  
 Sambaだと大量のファイルの扱いに難あり、ってところからCIFSの純正実装なら安心だろうってことでWindows Serverを選択したのに、トホホですよ本当。僕たちの調査の旅はこれからだ…! Sambaだと大量のファイルの扱いに難あり、ってところからCIFSの純正実装なら安心だろうってことでWindows Serverを選択したのに、トホホですよ本当。僕たちの調査の旅はこれからだ…!
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 +** (2018-08-16 追記) **
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 +何の役にも立たないと(僕の中で)名高いMSKKのフォーラムに同様の報告があった→[[https://social.technet.microsoft.com/Forums/Windows/ja-JP/d46bfc0c-dc1d-4c0c-ad8c-c65368ce8f8f/35352250142249512473125061254012473123913854223652212702708331?forum=winserver10TP|記憶域スペースで階層化構築時における急激なパフォーマンス低下について]]。いつものごとく箸にも棒にもかからない回答で乾いた笑いしか出ないわけですが。
  • blog/2018/2018-07-27.txt
  • 最終更新: 2020-12-03 16:45
  • by Decomo