文書の表示以前のリビジョンバックリンク全て展開する/折り畳む文書の先頭へ この文書は読取専用です。文書のソースを閲覧することは可能ですが、変更はできません。もし変更したい場合は管理者に連絡してください。 ====== 逸般の誤家庭で40GbEはじめますた その3(構築編) ====== 機材が揃ったので、サーバ/クライアント直結40GBASE-SR4ネットワークを構築する。 ネットワーク概略図は以下の通り。 {{ :blog:2019:40gbe_1gbe_bridged_network.png |}} クライアントとサーバを40GBASE-SR4で直結し、サーバで40GbEと1GbEをブリッジする。こうすることで、40GbE対応スイッチがなくとも、40GbEの高速化の恩恵を受けつつ既存の1000BASE-Tネットワークとの相互運用がスマートに実現できる。この構成だと、サーバが落ちてると当然ながらクライアントがネットに繋がらなくなってしまうが、うちでは常時稼働させてるので殆ど問題ない。いざというときは、クライアントを従来通り1000BASE-Tで繋げばいいだけだし、そこは割り切る。 40GbEといっても、ネットワークカードのインストールは一般的なPCI-Express拡張カードと一緒。マシンにNICを挿してドライバをインストールするだけだ。 FreeBSD(サーバ)では''/boot/loader.conf''に以下の1行を追加し再起動すると、mlxen0/mlxen1というネットワークデバイスが生えてくる。 <code> mlx4en_load="YES" </code> 40GbEと1GbEのブリッジは''/etc/rc.conf''に以下の設定を追加する。このサーバでは様々なサービスを提供しているので、bridge0にIPアドレスを付け替えるのも忘れずに。IPアドレスを振る場合は、必ずブリッジに対して行うこと。ブリッジメンバの個別I/Fに振ると、一見動いているように見えてパケットが流れなかったりと、非常に分かりにくいバグを誘発することになる。 </code> cloned_interfaces="bridge0" ifconfig_bridge0="ether xx:yy:zz:uu:vv:ww addm igb0 addm mlxen0 up" ifconfig_bridge0_alias0="inet 192.168.0.1 netmask 255.255.255.0" ifconfig_igb0="up" ifconfig_mlxen0="up" </code> うまくブリッジが出来上がればifconfigが↓こんな感じになる。bhyve用のブリッジも兼用してるので余計なtapが刺さってるのは無視してくだしあ。 <code> $ ifconfig bridge0 bridge0: flags=8843<UP,BROADCAST,RUNNING,SIMPLEX,MULTICAST> metric 0 mtu 1500 description: vm-public ether 02:44:23:00:00:01 inet 172.20.32.1 netmask 0xffffff00 broadcast 172.20.32.255 nd6 options=9<PERFORMNUD,IFDISABLED> groups: bridge vm-switch viid-4c918@ id 00:00:00:00:00:00 priority 32768 hellotime 2 fwddelay 15 maxage 20 holdcnt 6 proto rstp maxaddr 2000 timeout 1200 root id 00:00:00:00:00:00 priority 32768 ifcost 0 port 0 member: tap1 flags=143<LEARNING,DISCOVER,AUTOEDGE,AUTOPTP> ifmaxaddr 0 port 8 priority 128 path cost 2000000 member: tap0 flags=143<LEARNING,DISCOVER,AUTOEDGE,AUTOPTP> ifmaxaddr 0 port 7 priority 128 path cost 2000000 member: mlxen0 flags=143<LEARNING,DISCOVER,AUTOEDGE,AUTOPTP> ifmaxaddr 0 port 4 priority 128 path cost 500 member: igb0 flags=143<LEARNING,DISCOVER,AUTOEDGE,AUTOPTP> ifmaxaddr 0 port 1 priority 128 path cost 2000000 </code> クライアントのネットワークが正しく使えることを確認する。インターネットに繋いだり、サーバにsshしたり…。設定に間違いがなければ、従来と全く同じように使えるはず。 最後にSambaでファイルコピーを行ったGIF動画を貼っておく。サーバのSSD(Intel DC S3500シリーズ)の速度がボトルネックとなり10Gb/秒にも満たないが、素敵な速さだ。 {{ :blog:2019:40gbe_file_copy.gif |}} blog/2019/2019-01-29.1548692240.txt.gz 最終更新: 2019-01-29 01:17by Decomo