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ThinkPad T450sのキーボードを英語キーボードに交換する

使えるキーボードは公式の部品検索で探すことができる。今回の英語キーボード1つとっても、仕様の違いで以下の組み合わせがある。

  • バックライトの有無
  • 種類の違い(US or USI)
  • 供給業者の違い(LTN or CHY)

バックライトの有無はそのまんま。

USかUSIかってのは、前者は一般的なUSキーボードで、後者は国際対応版USキーボード(US International)を意味する。配列自体はどちらも一緒だが、USIの方は「5」キーにユーロ記号がプリントされてるのと、右AltキーがAltGr表記になってる。なので好み or 値段で選べばおk。

供給業者の違いも読んで字のごとくなのだが、業者によってキートップの質感やキータッチが微妙に異なるらしい。LTNはLite-Onで、CHYはChiconyとのこと。

今回はLite-Onのバックライト付きUSIキーボード「01AX340」を調達した。eBayで送料込み5000円弱で買えた。同じ仕様でも廃番などでFRUは変わることがあるので、機種名とキーボード仕様で検索し、商品ページに載ってるFRUで詳しい仕様・適合性を確認する方が楽だと思う。

届いたキーボードはこんな感じ。

これぞThinkPadの骨頂ってなもんで、公式に図入りの交換マニュアルがあるので、それに沿って進めるだけ。まぁ、それだと本ページを作る意味がないので写真入りで解説していく。

バッテリーを外し、ゴムのカバーを2つ外す。ゴムが千切れやすいので注意。

キーボード下部のくぼみ2つを使い、ベース部分のフレームを上にスライドさせる。キーボードを本体フレームに固定する爪が外れると共に、ネジが6個露出するので取り外す。ネジはキーボードから抜けないようになっている。

キーボードを手前に引くと本体から外れる。裏側にマザーボードに繋がるフレキがあるので注意。ゴムの蓋をめくると、キーボードをつなぐコネクタがある。慎重にフレキケーブルを取り外し、キーボードを入れ替える。

新品のキーボードはフレキに折り目がなく浮いた状態となるが、グッと押し込んで大丈夫。

取り外しと逆の手順で新しいキーボードを取り付ける。ネジは新しいキーボードに予め付いてるハズ。写真は右下の爪がきちんとハマってないが、ちゃんと取り付けましょう。

ThinkPadとLenovoすげぇ…。

LenovoがThinkPadブランドを手に入れてから早14年、今もThinkPadの魂を頑なに守っているように見える。Lenovo以降のThinkPadはダメだとか、伝統の7列キーボードを捨てたThinkPadはThinkPadじゃないという意見もあろうが、今どきの薄型軽量フラットなフォルムに追従しつつ、ユーザーによる容易なパーツ交換を実現する姿勢には敬服せざるを得ない。

キーボードが来る本体部分は、全面がしっかりしたマグネシウム合金製で、実用性を重視した非常に真面目な造りだと感じた。

  • pc/thinkpad_t450s_replace_to_us_keyboard.1550908315.txt.gz
  • 最終更新: 2019-02-23 16:51
  • by Decomo