AudioHardware.h 抄訳 [のふ処|NOFUDOKORO]

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====== AudioHardware.h 抄訳======

===== はじめに =====

オーディオHALは、それを通してアプリケーションがオーディオハードウェアへのアクセスを可能にする、抽象的概念を提供する。
これを達成するために、HALはシステムの様々な構成部位へのアクセスを行う、小さな''AudioObject''セットを備える。

全ての''AudioObject''はプロパティの集合を持ち、状態の取得や操作を行うことが出来る。プロパティは三次元座標(ordered triple)的にアクセスされる。
1つめの軸はプロパティを分類する(describe)セレクタである。
他の2つの軸は''AudioObject''の特定の部分を識別するスコープとエレメントで、その中からセレクタを探す。
''AudioObjectPropertyAddress''構造体はプロパティのアドレスをカプセル化する。
プロパティの値は型付けされていないデータブロックで、その内容はセレクターの仕様に依存する。
いくつかのセレクタは問い合わせ時に修飾データ(qualifier)を要求する。
修飾データはプロパティ操作のために使う追加情報を提供する。
プロパティ値の変化は常に非同期であることを考慮せよ。

アプリケーションは''AudioObjectHasProperty()'', ''AudioObjectIsPropertySettable()''と''AudioObjectGetPropertyDataSize()'' ルーチンを使い、プロパティに関する有益なメタ情報を取得する。
また、アプリは''AudioObjectGetPropertyData()''と''AudioObjectSetPropertyData()''でプロパティの値を操作する。
アプリは''AudioObjectAddPropertyListener''()と''AudioObjectRemovePropertyListener()''で、プロパティの値が変化した際に呼ばれる関数の登録と削除を行う。
''AudioObject''のクラスは、どの機能がオブジェクトに作用するのか、またオブジェクトが実装する事を期待されるプロパティセットの観点から、そのオブジェクトの基本機能を決定づける。
オブジェクトのために利用可能なクラスセットは、ここで定義されているものに限られる。
これら以外のクラスは存在しない。
クラスセットは、あるクラスがその親クラスのプロパティやルーチンを継承するといった、階層構造にまとめられている。

全てのAudioObjectクラス群の基底クラスが''AudioObject''クラスである。
そのようなものとして、''AudioObject''クラスは、分類付けや人間が読める名前といった基本プロパティを提供し、各々のAudioObjectオブジェクトはそれらを持つ。
他の重要なクラスとして、''AudioSystemObject'', ''AudioDevice''そして''AudioStream''がある。

HAL中のAudioObjectは包含階層で並べられている。
階層の根本は1つで、それは''AudioSystemObject''クラスの唯一のインスタンスである。
''AudioSystemObject''のプロパティは、様々なデフォルトデバイスや通知実行ループといった、プロセス全体にまたがる設定を表す。
また''AudioSystemObject''は利用可能な全ての''AudioDevice''を持つ。

''AudioDevice''クラスのインスタンスは個々のオーディオ装置をカプセル化したものである。
''AudioDevice''はI/Oの基本ユニットとしての役割を果たす。
''AudioDevice''は、1つのI/Oサイクル、それに基づくタイミング源、そしてそれに同期する全てのバッファを提供する。
I/Oサイクルは同一呼び出し内で、全ての同期されたバッファを現在時間を指定するタイムスタンプと伴にクライアントに提供し、そしてその際、入力データが獲得され、また出力データも渡されるだろう。

''AudioDevice''は''AudioStream''クラスのインスタンスを含む。
''AudioStream''はユーザー・カーネル領域にまたがって転送されるデータの1つのバッファを表す。
それだけに、''AudioStream''はフォーマット情報の門番である。
各々がそれ自身のフォーマットと利用可能なフォーマットの一覧を持っている。
''AudioStream''は、エンコードされたフォーマットや非オーディオフォーマットを含む、あらゆる形式のデータを提供することが出来る。
フォーマットがリニアPCMの場合、そのデータは常にネイティブエンディアンの32ビット浮動小数点数として表される。
ハードウェアの実際の物理フォーマットとの全ての変換は、デバイスドライバーによって行われる。

''AudioDevice''と''AudioStream''の両者は、''AudioControl''クラスあるいはその多くのサブクラスのインスタンスを含むことが出来る。
''AudioControl''は、ゲイン、ミュート、データソース選択などといった、そのオブジェクトの特定の側面を表し、操作するプロパティを提供する。
多くの共通コントロールは、''AudioDevice''か''AudioStream''のプロパティとして利用可能である。

===== AudioDevice系ルーチン =====

|< - 4em >|
^ AudioDeviceAddIOProc^^^
^  説明  | AudioDeviceに指定のAudioDeviceIOProcを登録する。 ||
^  引数  | AudioDeviceID inDevice | IOProcを登録するAudioDevice｜
^  :::   | AudioDeviceIOProc inProc | 登録するAudioDeviceIOProc  |
^  :::   | void*inClientData | IOProc呼び出し時に渡されるユーザーデータへのポインタ |
^  返値  | OSStatus | 成功または失敗を返す。|
^  詳解  | クライアントは指定したデバイス用に複数のIOProcを持つかもしれないが、デバイスは扱える数しか受け入れない。クライアントが一時に2つ以上のIOProcを登録するのは推奨されず、システムリソースを浪費する可能性がある事に注意されたい。正確にいえば、必要なミキシングはクライアントで全て行う事が推奨されているので、1つのIOProcしか必要ないのである。||
^ 互換性 | Mac OS X v10.0以降 ||

|< - 4em >|
^AudioDeviceAddPropertyListener^^^
^  説明  | プロパティ変化時の通知を受け取るAudioDevicePropertyListenerProcを登録する。||
^  引数  | AudioDeviceID inDevice | リスナーを登録するAudioDevice |
^  :::   | UInt32 inChannel | 監視するプロパティのチャンネル |
^  :::   | Boolean isInput | 監視するAudioDeviceが入力デバイスか |
^  :::   | AudioDevicePropertyID inPropertyID | 監視するプロパティのAudioDevicePropertyID |
^  :::   | AudioDevicePropertyListenerProc inProc | リスナーとなるAudioDevicePropertyListenerProc|
^  :::   | void*inClientData | リスナー呼び出し時に渡されるユーザーデータへのポインタ |
^  返値  | OSStatus | 成功または失敗を返す。|
^  詳解  | AudioObjectAddPropertyListenerとAudioObjectPropertyListenerProcが同等の機能を提供している。 ||
^ 互換性 | Mac OS X v10.0以降 ||

|< - 4em >|
^AudioDeviceGetCurrentTime^^^
^  説明  | AudioDeviceの現在の時間を取得する。注意事項：デバイスは実行中でなければならない。||
^  引数  | AudioDeviceID inDevice | 時間を取得するAudioDevice |
^  :::   | AudioTimeStamp*outTimel | 得られたAudioTimeStamp型の現在時間 |
^  返値  | OSStatus | 成功または失敗を返す。kAudioHardwareNotRunningErrorならAudioDeviceが実行中ではない。|
^  詳解  | AudioObjectAddPropertyListenerとAudioObjectPropertyListenerProcが同等の機能を提供している。 ||
^ 互換性 | Mac OS X v10.0以降 ||

|< - 4em >|
^AudioDeviceGetNearestStartTime^^^
^  説明  | ''AudioDevice''に時刻を渡し、予時刻と同じかそれ以降となる最適なIO開始時刻を取得する。||
^  引数  | AudioDeviceID inDevice | 問い合わせるAudioDevice |
^  :::   | AudioTimeStamp*ioRequestedStartTime | AudioTimeStampのポインタで、入力では要求開始時間を入れる。出力では、要求時間と同値ないし、それ以降が返る。これはそのデバイスの制限によって決定される。|
^  :::   | UInt32 inFlags | 関数の挙動を変えるフラグ |
^  返値  | OSStatus | 成功または失敗を返す。kAudioHardwareNotRunningErrorならAudioDeviceが実行中ではない。kAudioHardwareNotRunningErrorならAudioDeviceは本機能をサポートしていない。|
^  詳解  | 返値の時間はデバイスとシステムの制限により決定される。例えば、音声と映像データを扱うデバイスドライバーはビデオフレーム単位での開始時間しか対応していないかもしれない。同様に、デバイスが既に1つ以上の有効なIOProcを持っていた場合、現在のIOProc処理が途切れないように、開始時間が次のIOサイクルの開始までズレるだろう。開始時間がズレる別の理由に、最適なバッファアクセスに揃える準備のためがある。本関数を使うにはデバイスが実行中でなければならない。||
^ 互換性 | Mac OS X v10.3以降 ||

|< - 4em >|
^AudioDeviceGetProperty^^^
^  説明  | AudioDeviceオブジェクトにプロパティを問い合わせ、指定のバッファにプロパティデータを置く。|
^  引数  | AudioDeviceID inDevice | 問い合わせるAudioDevice | 
^  :::   | UInt32 inChannel | プロパティを問い合わせるチャンネル。0はマスターチャンネルである。|
^  :::   | Boolean isInput | 問い合わせるAudioDeviceが入力デバイスか。 |
^  :::   | AudioDevicePropertyID inPropertyID | 問い合わせるプロパティの AudioDevicePropertyID |
^  :::   | UInt32 *ioPropertyDataSize | outPropertyDataが指すバッファのサイズを入れる。出力ではバッファの使用量が返る。|
^  :::   | void *outPropertyData | プロパティデータが置かれるバッファ | 
^  返値  | OSStatus | 成功または失敗を返す。|
^  詳解  | AudioObjectGetPropertyDataが同等の機能を提供している。 ||
^ 互換性 | Mac OS X v10.0以降 ||

|< - 4em >|
^AudioDeviceGetPropertyInfo^^^
^  説明  | 指定のAudioDeviceプロパティの情報を取得する。|
^  引数  | AudioDeviceID inDevice | 問い合わせるAudioDevice |
^  :::   | UInt32 inChannel | プロパティを問い合わせるチャンネル。0はマスターチャンネルである。|
^  :::   | Boolean isInput | 問い合わせるAudioDeviceが入力デバイスか。 |
^  :::   | AudioDevicePropertyID inPropertyID | 問い合わせるプロパティの AudioDevicePropertyID |
^  :::   | UInt32 *outSize | UInt32のポインタで、プロパティデータのバイト数が返る。サイズ情報が必要なければNULLでよい。|
^  :::   | Boolean *outWritable | Booleanのポインタで、プロパティが設定可能かどうかが返る。書き込み可能性が必要なければNULLでよい。|
^  返値  | OSStatus | 成功または失敗を返す。|
^  詳解  | AudioObjectHasProperty(), AudioObjectIsPropertySettable(), AudioObjectGetPropertyDataSize()が同等の機能を提供している。 ||
^ 互換性 | Mac OS X v10.0以降 ||

|< - 4em >|
^AudioDeviceRead^^^
^  説明  | Read some data from an AudioDevice starting at the given time. ||
^  引数  | AudioDeviceID inDevice | 読み取るAudioDevice |
^  :::   | const AudioTimeStamp *inStartTime | データを読み取る時間を表すAudioTimeStamp。一般的に、有効な時間範囲(フレーム数)は、「(現在の時間) - (最大IOバッファサイズ)」から「(現在の時間) - (安全オフセット)」である。|
^  :::   | AudioBufferList *outData | kAudioDevicePropertyStreamConfigurationで得られるのと同じサイズかつ同じ形式のAudioBufferList。加えて、このAudioBufferListはkAudioDevicePropertyRegisterBufferListを通して登録済みのものでなければならない。出力では、mDataSizeフィールドが読み込んだデータ量で更新される。|
^  返値  | OSStatus | 成功または失敗を返す。kAudioHardwareUnsupportedOperationErrorならばAudioDeviceは直接読込みをサポートしていない。|
^  詳解  | 機器セットの登場で、AudioDeviceReadの必要性はなくなった。従って、本関数は将来廃止予定である。||
^ 互換性 | Mac OS X v10.1以降 ||

|< - 4em >|
^AudioDeviceRemoveIOProc^^^
^  説明  | AudioDeviceから指定のAudioDeviceIOProcの登録を解除する。||
^  引数  | AudioDeviceID inDevice | IOProcの登録を解除するAudioDevice |
^  :::   | AudioDeviceIOProc inProc | 登録解除するIOProc | 
^  返値  | OSStatus | 成功または失敗を返す。|
^ 互換性 | Mac OS X v10.0以降 ||

|< - 4em >|
^AudioDeviceRemovePropertyListener^^^
^  説明  | プロパティ変化時の通知を受け取るAudioDevicePropertyListenerProcの登録を解除する。||
^  引数  | AudioDeviceID inDevice | リスナーの登録を解除するAudioDevice | 
^  :::   | UInt32 inChannel | 登録を解除するプロパティのチャンネル |
^  :::   | Boolean isInput | 登録を解除するAudioDeviceが入力デバイスかどうか | 
^  :::   | AudioDevicePropertyID inPropertyID | 監視を止めるプロパティのAudioDevicePropertyID |
^  :::   | AudioDevicePropertyListenerProc inProc | 登録を解除するAudioDevicePropertyListenerProc |
^  返値  | OSStatus | 成功または失敗を返す。|
^  詳解  | AudioObjectRemovePropertyListenerとAudioObjectPropertyListenerProcが同等の機能を提供している。||
^ 互換性 | Mac OS X v10.0以降 ||

|< - 4em >|
^AudioDeviceSetProperty^^^
^  説明  | AudioObjectのプロパティ値を指定したデータで変更する。||
^  引数  | AudioDeviceID inDevice | 変更するAudioObject |
^  :::   | const AudioTimeStamp *inWhen | プロパティ値を変更するデバイス時間を示したAudioTimeStampのポインタ。NULLなら直ちに変更する。|
^  :::   | UInt32 inChannel | 変更するプロパティのチャンネル。0はマスターチャンネルである。|
^  :::   | Boolean isInput | 変更するAudioDeviceのセクション |
^  :::   | AudioDevicePropertyID inPropertyID | 変更するプロパティのAudioDevicePropertyID |
^  :::   | UInt32 inPropertyDataSize | inPropertyDataが指すバッファの大きさ |
^  :::   | const void* inPropertyData | 変更するプロパティデータを含むバッファ |
^  返値  | OSStatus | 成功または失敗を返す。|
^  詳解  | 多くのプロパティは非同期的に変更され、HALがリスナーを呼び出すまでプロパティの値が更新されたと見なすべきではない点に注意されたい。また、AudioObjectGetPropertyData()が同等の機能を提供している。||
^ 互換性 | Mac OS X v10.0以降 ||

|< - 4em >|
^AudioDeviceStart^^^
^  説明  | 指定したAudioDeviceIOProcのIO処理を開始する。||
^  引数  | AudioDeviceID inDevice | IOProcを開始するAudioDevice |
^  :::   | AudioDeviceIOProc inProc | 開始するAudioDeviceIOProc。NULLを指定した場合、IOProcが登録されているか否かに関わらずハードウェアの処理を開始する点に注意されたい。これは、AudioDeviceのいずれかのタイミングサービスが使用される事になっている場合に有用である。対するAudioDeviceStopのIOProcをNULLで呼び出すと、ハードウェアの停止をリクエストする。|
^  返値  | OSStatus | 成功または失敗を返す。|
^ 互換性 | Mac OS X v10.0以降 ||

|< - 4em >|
^AudioDeviceStartAtTime^^^
^  説明  | 指定したAudioDeviceIOProcのIO処理を開始し、AudioDeviceのIOサイクルを指定の時間に揃える。||
^  引数  | AudioDeviceID inDevice | IOProcを開始するAudioDevice |
^  :::   | AudioDeviceIOProc inProc | 開始するAudioDeviceIOProc。 NULLを指定した場合、IOProcが登録されているか否かに関わらずハードウェアの処理を開始する点に注意されたい。|
^  :::   | AudioTimeStamp *ioRequestedStartTime | AudioTimeStampのポインタで、入力ではIOProcの開始時間を指定する。出力はIOProcが実際に開始された時間が返る。|
^  :::   | UInt32 inFlags | 関数の挙動を変えるフラグ。inProcとioRequestedStartTimeがNULLではなくkAudioHardwareUnsupportedOperationErrorが返ったならば、AudioDeviceは時間指定による開始に対応していない。|
^  返値  | OSStatus | 成功または失敗を返す。|
^ 互換性 | Mac OS X v10.3以降 ||

|< - 4em >|
^AudioDeviceStop^^^
^  説明  | 指定したAudioDeviceIOProcのIO処理を停止する。||
^  引数  | AudioDeviceID inDevice | IOProcを止めるAudioDevice |
^  :::   | AudioDeviceIOProc inProc | 停止するAudioDeviceIOProc |
^  返値  | OSStatus | 成功または失敗を返す。|
^ 互換性 | Mac OS X v10.0以降 ||

|< - 4em >|
^AudioDeviceTranslateTime^^^
^  説明  | 指定のAudioDevice基準時間を別のAudioDevice基準時間に変換する。デバイスは実行中でなければならない点に注意されたい。||
^  引数  | AudioDeviceID inDevice | 基準時間変換先のAudioDevice |
^  :::   | const AudioTimeStamp *inTime | 変換する時間 |
^  :::   | AudioTimeStamp *outTime | 変換された時間が出力される。入力ではmFlagフィールドでどの時間形式に変換するか指定する。全てのデバイスが全ての時間形式に対応するわけではないので、出力ではmFlagフィールドに実際に行われた変換形式が入る。|
^  返値  | OSStatus | 成功または失敗を返す。kAudioHardwareNotRunningErrorならばAudioDeviceは実行中ではない事を示す。|
^ 互換性 | Mac OS X v10.0以降 ||

|< - 4em >|
^AudioHardwareAddPropertyListener^^^
^  説明  | 指定のプロパティ変化時に通知を受け取るAudioHardwarePropertyListenerProcを登録する。||
^  :::   | AudioHardwarePropertyID inPropertyID | 監視するプロパティのAudioHardwarePropertyID |
^  :::   | AudioHardwarePropertyListenerProc inProc | 呼ばれるAudioHardwarePropertyListenerProc |
^  :::   | void *inClientData | リスナー呼び出し時に渡されるユーザーデータへのポインタ |
^  返値  | OSStatus | 成功または失敗を返す。|
^  詳解  | AudioObjectAddPropertyListenerとAudioObjectPropertyListenerProcが同等の機能を提供している。|
^ 互換性 | Mac OS X v10.0以降 ||

|< - 4em >|
^AudioHardwareAddRunLoopSource^^^
^  説明  | 指定のCFRunLoopSourceをHALの通知用CFRunLoopに追加する。||
^  引数  | CFRunLoopSourceRef inRunLoopSource | 追加するCFRunLoopSource |
^  返値  | OSStatus | 成功または失敗を返す。|
^  詳解  | HALが通知のために使うCFRunLoopSourceはkAudioHardwarePropertyRunLoopによって規定される。kAudioHardwarePropertyRunLoopが変化した場合、本関数で追加されたCFRunLoopSourceは自動的に新しいCFRunLoopに転送されるだろう。||
^ 互換性 | Mac OS X v10.3以降 ||

|< - 4em >|
^AudioHardwareGetProperty^^^
^  説明  | AudioSystemObjectにプロパティを問い合わせ、指定のバッファにそのデータを置く。||
^  引数  | AudioHardwarePropertyID inPropertyID | 問い合わせるプロパティのAudioHardwarePropertyID |
^  :::   | UInt32 *ioPropertyDataSize | UInt32で、入力ではoutPropertyDataが指すバッファサイズを示す。出力ではバッファの使用量が返る。|
^  :::   | void *outPropertyData | AudioSystemObjectがプロパティのデータを置くバッファ |
^  返値  | OSStatus | 成功または失敗を返す。|
^  詳解  | AudioObjectGetPropertyData()が同等の機能を提供している。||
^ 互換性 | Mac OS X v10.0以降 ||

|< - 4em >|
^AudioHardwareGetPropertyInfo^^^
^  説明  | 指定のプロパティに関する情報を取得する。||
^  引数  | AudioHardwarePropertyID inPropertyID | 問い合わせるプロパティのAudioHardwarePropertyID |
^  :::   | UInt32 *outSize| プロパティデータサイズのバイト数を受け取るUInt32へのポインタ。サイズ情報が不要ならばNULLとすることが出来る。|
^  :::   | Boolean *outWritable| 指定プロパティの書き込み可能フラグを受け取るBooleanへのポインタ。書き込み可能情報が不要ならばNULLとすることが出来る。 |
^  返値  | OSStatus | 成功または失敗を表す。|
^  詳解  | AudioObjectHasProperty(), AudioObjectIsPropertySettable(), AudioObjectGetPropertyDataSize()が同等の機能を提供している。||
^ 互換性 | Mac OS X v10.0以降 ||

|< - 4em >|
^AudioHardwareRemovePropertyListener^^^
^  説明  | 指定のプロパティの変化時に通知を受け取るAudioHardwarePropertyListenerProcの登録を解除する ||
^  引数  | AudioHardwarePropertyID inPropertyID | リッスンを止めるプロパティのAudioHardwarePropertyID |
^  :::   | AudioHardwarePropertyListenerProc inProc| 登録を解除するAudioHardwarePropertyListenerProc |
^  返値  | OSStatus | 成功または失敗を表す。|
^  詳解  | AudioObjectPropertyListenerProcと併せてAudioObjectRemovePropertyListener()が同等の機能を提供している。||
^ 互換性 | Mac OS X v10.0以降 ||

|< - 4em >|
^AudioHardwareRemoveRunLoopSource^^^
^  説明  | 指定のCFRunLoopSourceをHALの通知CFRunLoopから削除する。 ||
^  引数  | CFRunLoopSourceRef inRunLoopSource | 削除するCFRunLoopSource  |
^  返値  | OSStatus | 成功または失敗を表す。|
^  詳解  | HALが通知用に使用するCFRunLoopはkAudioHardwarePropertyRunLoopで特定できる。||
^ 互換性 | Mac OS X v10.3以降 ||

|< - 4em >|
^AudioHardwareSetProperty^^^
^  説明  | 指定プロパティの値を提供データで変更するようにAudioSystemObjectに伝える ||
^  引数  | AudioHardwarePropertyID inPropertyID | 変更するプロパティのAudioHardwarePropertyID |
^  :::   | UInt32 inPropertyDataSize| inPropertyDataが指すバッファのサイズを表すUInt32値 |
^  :::   | const void*inPropertyData| プロパティ値の変更に使うデータを含むバッファ |
^  返値  | OSStatus | 成功または失敗を表す。|
^  詳解  | 多くのプロパティ値は非同期で変化するので、HALがリスナーを呼び出すまでプロパティ値が変更されたと考えるべきではない。また、AudioObjectGetPropertyData()が同等の機能を提供している。||
^ 互換性 | Mac OS X v10.0以降 ||

|< - 4em >|
^AudioHardwareUnload^^^
^  説明  | このルーチンが呼ばれると、処理中の全デバイスの全てのI/Oが終了し、解放可能な全てのリソースが解放される。本ルーチンは本質的にHALを非初期化状態へと戻す。 ||
^  引数  | なし ||
^  返値  | OSStatus | 成功または失敗を表す。|
^ 互換性 | Mac OS X v10.1以降 ||

===== AudioObject系ルーチン =====

|< - 4em >|
^ AudioObjectAddPropertyListener ^^^
^  説明  | プロパティ変化の通知を受け取るAudioObjectPropertyListenerProcを登録する。 ||
^  引数  | AudioObjectID inObjectID | リスナーを登録するAudioObject。｜
^  :::   | const AudioObjectPropertyAddress *inAddress | リスナーに通知されるプロパティ。|
^  :::   | AudioObjectPropertyListenerProc inListener | リスナー |
^  :::   | void *inClientData | リスナーが呼ばれた際に渡されるユーザーデータのポインタ。|
^  返値  | OSStatus | 成功または失敗を返す。|
^ 互換性 | Mac OS X v10.4以降 ||

|< - 4em >|
^ AudioObjectGetPropertyData^^^
^  説明  | AudioObjectにプロパティを問い合わせ、指定したバッファにそのデータを置く。 ||
^  引数  | AudioObjectID inObjectID | 問い合わせるAudioObject。｜
^  :::   | const AudioObjectPropertyAddress *inAddress | 問い合わせるプロパティを示すAudioObjectPropertyAddress |
^  :::   | UInt32 inQualifierDataSize | inQualifierDataが指しているバッファの大きさ。全てのプロパティが修飾データを要求するわけではなく、必要のないものは0にする。|
^  :::   | const void*inQualifierData | 問い合わせるプロパティ値の決定に使われる修飾データのバッファ。全てのプロパティが修飾データを要求するわけではなく、必要のないものはNULLにする。|
^  :::   | UInt32*ioDataSize | outDataが指しているバッファのサイズを渡す。関数呼び出し後、バッファの使用量が返る。|
^  :::   | void*outData | AudioObjectがプロパティのデータを置くバッファ。|
^  返値  | OSStatus | 成功または失敗を返す。|
^ 互換性 | Mac OS X v10.4以降 ||

|< - 4em >|
^ AudioObjectGetPropertyDataSize^^^
^  説明  | AudioObjectにプロパティのデータサイズを問い合わせる。||
^  引数  | AudioObjectID inObjectID | 問い合わせるAudioObject。|
^  :::   | const AudioObjectPropertyAddress*inAddress | 問い合わせるプロパティを示すAudioObjectPropertyAddress|
^  :::   | UInt32 inQualifierDataSize | inQualifierDataが指しているバッファの大きさ。全てのプロパティが修飾データを要求するわけではなく、必要のないものは0にする。|
^  :::   | const void*inQualifierData | 問い合わせるプロパティ値の決定に使われる修飾データのバッファ。全てのプロパティが修飾データを要求するわけではなく、必要のないものはNULLにする。|
^  :::   | UInt32*outDataSize | プロパティデータが必要とするバイト数。|
^  返値  | OSStatus | 成功または失敗を返す。|
^ 互換性 | Mac OS X v10.4以降 ||

|< - 4em >|
^ AudioObjectHasProperty ^^^
^  説明  | AudioObjectにプロパティを持っているかどうかを問い合わせる。||
^  引数  | AudioObjectID inObjectID | 問い合わせるAudioObject。| 
^  :::   | const AudioObjectPropertyAddress*inAddress | 問い合わせるプロパティを示すAudioObjectPropertyAddress|
^  返値  | Boolean| AudioObjectがプロパティを持っているかどうか。|
^ 互換性 | Mac OS X v10.4以降 ||

|< - 4em >|
^ AudioObjectIsPropertySettable ^^^
^  説明  | AudioObjectにプロパティがAudioObjectSetPropertyDataで設定できるかどうか問い合わせる。||
^  引数  | AudioObjectID inObjectID | 問い合わせるAudioObject|
^  :::   | const AudioObjectPropertyAddress*inAddress | 問い合わせるプロパティを示すAudioObjectPropertyAddress|
^  :::   | Boolean*outIsSettable | プロパティが設定可能かどうか |
^  返値  | OSStatus | 成功または失敗を返す。|
^ 互換性 | Mac OS X v10.4以降 ||

|< - 4em >|
^ AudioObjectRemovePropertyListener ^^^
^  説明  | プロパティ変化時の通知の受信リストからAudioObjectPropertyListenerProcの登録を解除する。|
^  引数  | AudioObjectID inObjectID | リスナーの登録を解除するAudioObject | 
^  :::   | const AudioObjectPropertyAddress*inAddress | 削除するリスナーのプロパティを示すAudioObjectPropertyAddress|
^  :::   | AudioObjectPropertyListenerProc inListener | 削除するリスナー |
^  :::   | void*inClientData | リスナー呼び出し時に渡されるユーザーデータへのポインタ |
^  返値  | OSStatus | 成功または失敗を返す。|
^ 互換性 | Mac OS X v10.4以降 ||

|< - 4em >|
^ AudioObjectSetPropertyData ^^^
^  説明  | 与えられたデータでAudioObjectのプロパティを変更する。 |
^  引数  | AudioObjectID inObjectID | 変更するAudioObject |
^  :::   | const AudioObjectPropertyAddress*inAddress | 変更するプロパティを示すAudioObjectPropertyAddress |
^  :::   | UInt32 inQualifierDataSize | inQualifierDataが指しているバッファの大きさ。全てのプロパティが修飾データを要求するわけではなく、必要のないものは0にする。|
^  :::   | const void*inQualifierData | 問い合わせるプロパティ値の決定に使われる修飾データのバッファ。全てのプロパティが修飾データを要求するわけではなく、必要のないものはNULLにする。|
^  :::   | UInt32 inDataSize |inDataが指すバッファのサイズ| 
^  :::   | const void*inData | 変更するプロパティデータを含むバッファ |  
^  返値  | OSStatus | 成功または失敗を返す。|
^  詳解  | プロパティの多くが非同期的に変更されると共に、HALがリスナーを呼び出すまで、値が反映されたと見なすべきではない。|
^ 互換性 | Mac OS X v10.4以降 ||

|< - 4em >|
^ AudioObjectShow ^^^
^  説明  | AudioObjectのテキスト形式の説明を標準出力に表示する。||
^  引数  | AudioObjectID inObjectID | 表示するAudioObject |
^  返値  | void| |
^ 互換性 | Mac OS X v10.4以降 ||

  ? kAudioDevicePropertyPlugIn
    : **OSStatus**
    : AudioDevice用のIOAudioドライバープラグイン読込みで発生する何らかのエラーコード、もしくはプラグイン読込みが成功すればkAudioHardwareNoErrorを得る。このプロパティはプラグイン読込みに対応するIOAudioベースAudioDeviceドライバーにのみ存在する。
  ? kAudioDevicePropertyConfigurationApplication
    : **CFString**
    : AudioDevice設定GUIを提供するアプリケーションのバンドルID。デフォルト値はオーディオMIDI設定.appのバンドルIDである。返されたCFObjectの解放は呼び出し側が責を負う。
  ? kAudioDevicePropertyDeviceUID
    : **CFString**
    : AudioDeviceの永続的な識別子。AudioDeviceのUIDはシステムの起動をまたいでも持続する。UID文字列の中身はブラックボックスであり、個々のAudioDeviceハードウェアインスタンスに特有、ないしCPUに特有の内容を含む可能性がある。故に、それらはCPU間の受け渡しやハードウェアの類似モデルの識別には適さない。
  ? kAudioDevicePropertyModelUID
    : **CFString**
    : AudioDeviceの型番の永続的な識別子。この識別子は、たとえ2つのAudioDeviceが同一製造元の全く同一のモデルだったとしても一意である。加えて、識別子はそのAudioDeviceが現れるマシンを問わず同一であるべきである。
  ? kAudioDevicePropertyTransportType
    : **UInt32**
    : AudioDeviceとCPUの接続方法。Constants for some of the values for this property can be found in .
  ? kAudioDevicePropertyRelatedDevices
    : **AudioDeviceIDの配列**
    : 関連するAudioDevice装置を表す。IOAudioベースの装置では、同一のIOAudioDeviceオブジェクトを共有するAudioDevic同士は関連付けられる。
  ? kAudioDevicePropertyClockDomain
    : **UInt32**
    : AudioDeviceが属するクロックドメイン。同じ値を持つAudioDeviceはハードウェア的に同期を取ることが出来る。しかし、値が0の場合、そのデバイスのクロックドメインは不定であることを表し、他の全てのデバイスから分離されていると考えるべし。たとえ、それらが同様にクロックドメインとして0を持っていたとしても。
  ? kAudioDevicePropertyDeviceIsAlive
    : **UInt32**
    : 1はデバイスの準備が出来ており利用可能、0はデバイスは利用可能だが間もなく使えなくなることを表す。
  ? kAudioDevicePropertyDeviceHasChanged
    : **UInt32** (ただし値に意味はない)
    : このプロパティは、 クライアントによる''AudioDevice''の監視と、さもなければ他の通知方法では伝播されないデバイスの設定変更を知るために存在する。この通知に応えて、クライアントはそのデバイスについて知る必要のある事項、とりわけレイアウトとコントロール値を再評価すべきである。
  ? kAudioDevicePropertyDeviceIsRunning
    : **UInt32**
    : 0はAudioDeviceがIO処理を行っていない状態、1は処理を行っている状態を表す。留意すべきは、IOProcにNULLを渡しAudioDeviceStart()を呼ぶといった、実効性のないIOProcでもデバイスは走るという事である。また、このプロパティの通知は常にAudioDeviceのIOスレッドから送信される点にも留意されたい。
  ? kAudioDevicePropertyDeviceIsRunningSomewhere
    : **UInt32**
    : 1はAudioDeviceがシステムの少なくとも1つのプロセスで実行中、0は全く実行していない状態を表す。
  ? kAudioDevicePropertyDeviceCanBeDefaultDevice
    : **UInt32**
    : 1はAudioDeviceがkAudioHardwarePropertyDefaultInputDeviceかkAudioHardwarePropertyDefaultOutputDeviceの選択肢となれる事を示す。どちらのプロパティかはスコープに依存する。
  ? kAudioDevicePropertyDeviceCanBeDefaultSystemDevice
    : **UInt32**
    : 1はAudioDeviceがkAudioHardwarePropertyDefaultSystemOutputDeviceの選択肢となれる事を示す。
  ? kAudioDeviceProcessorOverload
    : **UInt32** (ただし値に意味はない)
    : このプロパティは、AudioDeviceがIOサイクルのデッドラインを超えてしまった時に、それをクライアントに通知するために存在している。留意すべきは、本プロパティの通知は常にAudioDeviceのIOスレッドから送信される事である。
  ? kAudioDevicePropertyHogMode
    : **pid_t**
    : 現在AudioDeviceに排他アクセスを行っているプロセスIDを表す。-1の時は全てのプロセスで利用可能な事を示す。AudioDeviceがnon-mixableモードの場合、そのHALはIOProcを開始する最初のプロセスに代わって自動で占有モード(hog mode)に切り替わる。
  ? kAudioDevicePropertyLatency
    : **UInt32**
    : AudioDeviceの遅延フレーム数を表す。入力と出力の遅延時間は異なる可能性に注意すべきである。加えて、AudioDeviceのAudioStreamは更なる遅延を持つ可能性があるため、同様に問い合わせるべし。入出力デバイスとその各ストリームにレイテンシがあった場合、ストリームの総レイテンシはデバイスレイテンシとストリームレイテンシの合算である。
  ? kAudioDevicePropertyBufferFrameSize
    : **UInt32**
    : IOバッファのフレーム数を表す。
  ? kAudioDevicePropertyBufferFrameSizeRange
    : **AudioValueRange**
    : kAudioDevicePropertyBufferFrameSizeに関する最少～最大の包括的な値を表す。
  ? kAudioDevicePropertyUsesVariableBufferFrameSizes
    : **UInt32**
    : 装置によって実装されている場合、IOProcに渡されるバッファサイズが微少に変化する事を示す。本プロパティ値は渡される最大バッファサイズを表し、そして''kAudioDevicePropertyBufferFrameSize''はIOProcに渡される最小バッファを表す。本プロパティの使い方は狭く、バッファサイズが''kAudioDevicePropertyBufferFrameSize''よりも少し増加する事を装置に許可するだけである。必要とした際に装置が自由にバッファを送信する権利を、装置に付与することを意図したものではない。より正確には、ハードウェアの自然なリズムに不可欠なRather, it is intended to allow for hardware whose natural rhythms lead to this necessity.
    A UInt32 that, if implemented by a device, indicates that the sizes of the buffers passed to an IOProc will vary by a small amount. The value of this property will indicate the largest buffer that will be passed and kAudioDevicePropertyBufferFrameSize will indicate the smallest buffer that will get passed to the IOProc. The usage of this property is narrowed to only allow for devices whose buffer sizes vary by small amounts greater than kAudioDevicePropertyBufferFrameSize. It is not intended to be a license for devices to be able to send buffers however they please. Rather, it is intended to allow for hardware whose natural rhythms lead to this necessity.
  ? kAudioDevicePropertyStreams
    : **AudioStreamID配列**
    : AudioDeviceのAudioStreamを表す。このプロパティの通知を受け取った場合、そのデバイスの取得済みAudioStreamIDは全て無効となり、再取得が必要な点に留意されたし。
  ? kAudioDevicePropertySafetyOffset
    : **UInt32**
    : ハードウェアの現在の状態から安全にIO処理を行うために必要なフレーム数を示す。出力の場合は先行フレーム数、入力の場合は後続フレーム数となる。
  ? kAudioDevicePropertyIOCycleUsage
    : **Float32**
    : A Float32 whose range is from 0 to 1. This value indicates how much of the client portion of the IO cycle the process will use. The client portion of the IO cycle is the portion of the cycle in which the device calls the IOProcs so this property does not the apply to the duration of the entire cycle.
  ? kAudioDevicePropertyStreamConfiguration
    : **AudioBufferList** (バッファポインタはNULLに設定される)
    : 装置のストリーム一覧と各ストリームのチャンネル数を示すストリーム構造を返す。これはIOProcに渡されるであろう構造と一致する。
  ? kAudioDevicePropertyIOProcStreamUsage
    : **AudioHardwareIOProcStreamUsage**
    : structure which details the stream usage of a given IO proc. If a stream is marked as not being used, the given IOProc will see a corresponding NULL buffer pointer in the AudioBufferList passed to it's IO proc. Note that the number of streams detailed in the AudioHardwareIOProcStreamUsage must include all the streams of that direction on the device. Also, when getting the value of the property, one must fill out the mIOProc field of the AudioHardwareIOProcStreamUsage with the address of the of the IOProc whose stream usage is to be retrieved.
  ? kAudioDevicePropertyPreferredChannelsForStereo
    : **UInt32配列**
    : デバイスのステレオIOと使用するチャンネル番号の関係を示す。第1要素が左チャンネルで、第2要素が右チャンネルである。このプロパティは入力と出力で異なる値を取ることができ、使用するチャンネル番号に制限はない。
  ? kAudioDevicePropertyPreferredChannelLayout
    : **AudioChannelLayout**
    : AudioDeviceのチャンネルをそれぞれどのように使うべきかを表す。
  ? kAudioDevicePropertyNominalSampleRate
    : **Float64**
    : AudioDeviceの現在の公称サンプリングレート。
  ? kAudioDevicePropertyAvailableNominalSampleRates
    : **AudioValueRangeの配列**
    : AudioDeviceの公称サンプリングレートの有効な範囲。
  ? kAudioDevicePropertyActualSampleRate
    : **Float64**
    : AudioDeviceのタイムスタンプによって計測された現在の実際のサンプリングレート。

==== AudioControlオブジェクトを通じて実装されるAudioDeviceプロパティ ====

  ? kAudioDevicePropertyJackIsConnected
    : **UInt32**
    : 0ならばエレメントとスコープに対応するジャックに何も差さっていない事を意味する。AudioBooleanControlのサブクラスAudioJackControlで実装されている。
  ? kAudioDevicePropertyVolumeScalar
    : **Float32**
    : 音量。0.0～1.0の値を取る。AudioControlのサブクラスAudioVolumeControlで実装されている。 
  ? kAudioDevicePropertyVolumeDecibels
    : **Float32**
    : 音量のdB値。 AudioControlのサブクラスAudioVolumeControlで実装されている。 
  ? kAudioDevicePropertyVolumeRangeDecibels
    : **AudioValueRange**
    : 制御可能な最小～最大のdB値。AudioControlのサブクラスAudioVolumeControlで実装されている。 
  ? kAudioDevicePropertyVolumeScalarToDecibels
    : **Float32**
    : 音量のスカラー値を入力に取り、等価なdB値を出力する。AudioControlのサブクラスAudioVolumeControlで実装されている。 
  ? kAudioDevicePropertyVolumeDecibelsToScalar
    : **Float32**
    : 音量のdB値を入力に取り、等価なスカラー値を出力する。AudioControlのサブクラスAudioVolumeControlで実装されている。 
  ? kAudioDevicePropertyStereoPan
    : **Float32**
    : 0.0が完全に左、1.0が完全に右、0.5が中央の定位。 AudioControlのサブクラスAudioStereoPanControlで実装されている。
  ? kAudioDevicePropertyStereoPanChannels
    : **UInt32[2]**
    : An array of two UInt32s that indicate which elements of the owning object the signal is being panned between. This property is implemented by an AudioControl object that is a subclass of AudioStereoPanControl.
  ? kAudioDevicePropertyMute
    : **UInt32**
    : 1はミュートが有効であることを意味し、エレメントは無音状態になる。AudioControlのサブクラスAudioMuteControlで実装されている。
  ? kAudioDevicePropertySolo
    : **UInt32**
    : 1はそのエレメントの音だけが聞こえ、他のエレメントは無音状態であることを示す。AudioControlのサブクラスAudioMuteControlで実装されている。
  ? kAudioDevicePropertyDataSource
    : **UInt32**
    : 現在選択中のデータソースのアイテムID。AudioControlのサブクラスAudioDataSourceControlで実装されている。
  ? kAudioDevicePropertyDataSources
    : **UInt32配列**
    : 現在利用可能なすべてのデータソースのIDを表す。AudioControlのサブクラスAudioDataSourceControlで実装されている。
  ? kAudioDevicePropertyDataSourceNameForIDCFString
    : **AudioValueTranslation**
    : データソースIDを人間が読める名前に変換する。入力データは変換したいUInt32のアイテムIDで、出力データはCFStringである。返されたCFObject解放の責は呼び出し側が負う。AudioControlのサブクラスAudioDataSourceControlで実装されている。
  ? kAudioDevicePropertyClockSource
    : **UInt32**
    : 現在選択中のクロックソースのアイテムID。AudioControlのサブクラスAudioClockControlで実装されている。
  ? kAudioDevicePropertyClockSources
    : **UInt32配列**
    : 現在利用可能な全クロックソースの全てのID。AudioControlのサブクラスAudioClockControlで実装されている。
  ? kAudioDevicePropertyClockSourceNameForIDCFString
    : **AudioValueTranslation**
    : クロックソースIDを人間が読める名前に変換する。入力データは変換したいUInt32のアイテムIDで、出力データはCFStringである。返されたCFObject解放の責は呼び出し側が負う。AudioControlのサブクラスAudioClockControlで実装されている。
  ? kAudioDevicePropertyClockSourceKindForID
    : This property returns a UInt32 that identifies the kind of clock source the item ID refers to using an AudioValueTranslation structure. The input data is the UInt32 containing the item ID and the output data is the UInt32. Values for this property are defined in .
  ? kAudioDevicePropertyPlayThru
    : **UInt32**
    : 0はスルー再生が無効、1は有効を表す。AudioControlのサブクラスAudioMuteControlで実装されている。さらにまた、本プロパティを実装するコントロールは、''kAudioDevicePropertyScopePlayThroughur''を通してのみ利用可能である。
  ? kAudioDevicePropertyPlayThruSolo
    : **UInt32**
    :  where a value of 1 means that just that play through element is audible and the other elements are inaudible. The property is implemented by an AudioControl object that is a subclass of AudioSoloControl. Further, the control that implements this property is only available through kAudioDevicePropertyScopePlayThrough.
  ? kAudioDevicePropertyPlayThruVolumeScalar
    : **Float32**
    : 音量制御の値を示す。範囲は0.0以上1.0以下である。本プロパティは''AudioControl''のサブクラス''AudioVolumeControl''で実装されている。さらにまた、本プロパティを実装するコントロールは''kAudioDevicePropertyScopePlayThrough''を通してのみ利用可能である。
  ? kAudioDevicePropertyPlayThruVolumeDecibels
    : **Float32**
    : 音量制御の値をデシベルで示す。 本プロパティは''AudioControl''のサブクラス''AudioVolumeControl''で実装されている。さらにまた、本プロパティを実装するコントロールは''kAudioDevicePropertyScopePlayThrough''を通してのみ利用可能である。
  ? kAudioDevicePropertyPlayThruVolumeRangeDecibels
    : **AudioValueRange**
    : コントロールが取りうるデシベル値の最小・最大を含む。 本プロパティは''AudioControl''のサブクラス''AudioVolumeControl''で実装されている。さらにまた、本プロパティを実装するコントロールは''kAudioDevicePropertyScopePlayThrough''を通してのみ利用可能である。
  ? kAudioDevicePropertyPlayThruVolumeScalarToDecibels
    : A Float32 that on input contains a scalar volume value for the and on exit contains the equivalent dB value. This property is implemented by an AudioControl object that is a subclass of AudioVolumeControl. Further, the control that implements this property is only available through kAudioDevicePropertyScopePlayThrough.
  ? kAudioDevicePropertyPlayThruVolumeDecibelsToScalar
    : A Float32 that on input contains a dB volume value for the and on exit contains the equivalent scalar value. This property is implemented by an AudioControl object that is a subclass of AudioVolumeControl. Further, the control that implements this property is only available through kAudioDevicePropertyScopePlayThrough.
  ? kAudioDevicePropertyPlayThruStereoPan
    : A Float32 where 0.0 is full left, 1.0 is full right, and 0.5 is center. This property is implemented by an AudioControl object that is a subclass of AudioStereoPanControl. Further, the control that implements this property is only available through kAudioDevicePropertyScopePlayThrough.
  ? kAudioDevicePropertyPlayThruStereoPanChannels
    : An array of two UInt32s that indicate which elements of the owning object the signal is being panned between. This property is implemented by an AudioControl object that is a subclass of AudioStereoPanControl. Further, the control that implements this property is only available through kAudioDevicePropertyScopePlayThrough.
  ? kAudioDevicePropertyPlayThruDestination
    : A UInt32 whose value is the item ID for the currently selected play through data destination. This property is implemented by an AudioControl object that is a subclass of AudioDataDestinationControl. Further, the control that implements this property is only available through kAudioDevicePropertyScopePlayThrough.
  ? kAudioDevicePropertyPlayThruDestinations
    : An array of UInt32s that are represent all the IDs of all the play through data destinations currently available. This property is implemented by an AudioControl object that is a subclass of AudioDataDestinationControl. Further, the control that implements this property is only available through kAudioDevicePropertyScopePlayThrough.
  ? kAudioDevicePropertyPlayThruDestinationNameForIDCFString
    : This property translates the given play through data destination item ID into a human readable name using an AudioValueTranslation structure. The input data is the UInt32 containing the item ID to translated and the output data is a CFString. The caller is responsible for releasing the returned CFObject. This property is implemented by an AudioControl object that is a subclass of AudioDataDestinationControl. Further, the control that implements this property is only available through   kAudioDevicePropertyScopePlayThrough.
  ? kAudioDevicePropertyChannelNominalLineLevel
    : **UInt32**
    : 現在選択中のラインレベルのアイテムID。AudioControlのサブクラスAudioLineLevelControlで実装されている。
  ? kAudioDevicePropertyChannelNominalLineLevels
    : An array of UInt32s that represent all the IDs of all the nominal line levels currently available. This property is implemented by an AudioControl object that is a subclass of AudioLineLevelControl.
  ? kAudioDevicePropertyChannelNominalLineLevelNameForIDCFString
    : This property translates the given nominal line level item ID into a human readable name using an AudioValueTranslation structure. The input data is the UInt32 containing the item ID to be translated and the output data is a CFString. The caller is responsible for releasing the returned CFObject. This property is implemented by an AudioCOntrol object that is a subclass of AudioLineLevelControl.
  ? kAudioDevicePropertyDriverShouldOwniSub
    : A UInt32 where a value of 0 means that the AudioDevice should not claim ownership of any attached iSub and a value of 1 means that it should. Note that this property is only available for built-in devices and for USB Audio devices that use the standard class compliant driver. This property is implemented by an AudioControl object that is a subclass of AudioISubOwnerControl.
  ? kAudioDevicePropertySubVolumeScalar
    : A Float32 that represents the value of the LFE volume control. The range is between 0.0 and 1.0 (inclusive). This property is implemented by an AudioControl object that is a subclass of AudioLFEVolumeControl.
  ? kAudioDevicePropertySubVolumeDecibels
    : A Float32 that represents the value of the LFE volume control in dB. This property is implemented by an AudioControl object that is a subclass of AudioLFE VolumeControl.
  ? kAudioDevicePropertySubVolumeRangeDecibels
    : An AudioValueRange that contains the minimum and maximum dB values the control can have. This property is implemented by an AudioControl object that is a subclass of AudioLFEVolumeControl.
  ? kAudioDevicePropertySubVolumeScalarToDecibels
    : **Float32**
    : スカラー音量値を入力すると、等価なデシベル値を出力する。本プロパティは''AudioControl''のサブクラス''AudioLFEVolumeControl''で実装される。
  ? kAudioDevicePropertySubVolumeDecibelsToScalar
    : **Float32**
    : デシベル音量値を入力すると、等価なスカラー値を出力する。本プロパティは''AudioControl''のサブクラス''AudioLFEVolumeControl''で実装される。
  ? kAudioDevicePropertySubMute
    : **UInt32**
    : where a value of 1 means that mute is enabled making the LFE on that element inaudible. The property is implemented by an AudioControl object that is a subclass of AudioLFEMuteControl.
    
    
==== AudioStreamプロパティ====

  ? kAudioStreamPropertyDirection
    : **UInt32**
    : 0はAudioStreamが出力ストリーム、1は入力ストリームを表す。
  ? kAudioStreamPropertyTerminalType
    : **UInt32**
    : ''AudioStream''に付随する機能の一般的な種類を表す。本プロパティ値となり得る幾つかの定数は<IOKit/audio/IOAudioTypes.h>で定義されている。
  ? kAudioStreamPropertyStartingChannel
    : **UInt32**
    : このストリームの1つのエレメントと一致する、親デバイス内の最初のエレメントを特定する。
  ? kAudioStreamPropertyLatency
    : **UInt32**
    : ''AudioStream''の遅延フレーム数。親''AudioDevice''が追加の遅延を持つ可能性があるため、同様に問い合わせるべきである。デバイスとストリームの両方がレイテンシを返した場合、そのストリームの合計レイテンシはデバイス遅延とストリーム遅延の合算となる。
  ? kAudioStreamPropertyVirtualFormat
    : **AudioStreamBasicDescription**
    : AudioStreamの現在の仮想データ形式。 仮想フォーマットは、所有するAudioDeviceがIOトランザクション処理を行うための全てのIOProc内でのデータ形式を指す。
  ? kAudioStreamPropertyAvailableVirtualFormats
    : **AudioStreamRangedDescription配列**
    : AudioStreamが利用可能な仮想データ形式リスト。 仮想フォーマットは、所有するAudioDeviceがIOトランザクションを処理を行うためのハードウェア内でのデータ形式を指す。
  ? kAudioStreamPropertyPhysicalFormat
    : **AudioStreamBasicDescription**
    : AudioStreamの現在の物理データ形式。物理フォーマットは、所有するAudioDeviceがIOトランザクションを処理を行うためのハードウェア内でのデータ形式を指す。
  ? kAudioStreamPropertyAvailablePhysicalFormats
    : **AudioStreamRangedDescription配列**
    : AudioStreamが利用可能な物理データ形式リスト。 物理フォーマットは、所有するAudioDeviceがIOトランザクションを処理を行うためのハードウェア内でのデータ形式を指す。

=== Discussion ===

''AudioStream''は''AudioObject''のサブクラスで、ただ1つのスコープ''kAudioObjectPropertyScopeGlobal''を持つ。
それらはマスターエレメントと、チャンネル毎にストリーム内で1から番号付けされるエレメントを持つ。
''AudioDevice''が所有する複数の''AudioStream''オブジェクト間で、''AudioControl''オブジェクトが共有される点に注意されたい。
その結果として、''AudioDevice''によって実装される標準的な''AudioControl''関連のプロパティセレクタの全ては、''AudioStream''によっても実装される。
このようなプロパティには同じ定数が使用される。