2005年07月08日
書籍:オブジェクト指向のプログラミング 改訂第2版
えー、現在容易に入手可能である、唯一のObjective-C解説本である「オブジェクト指向のプログラミング 改訂第2版 -ソフトウェア再利用の方法-」を買っちゃったりしてみた訳ですが、とても難解な本です。日本語がねっ!!
序文より、一文引用させて頂きましょう。
混合型言語はAdaのような純粋に密な連結環境かまたはSmalltalkのような純粋に疎な連結環境上で可能な単純さを尊ぶが、ソフトウェア開発者が今日直面している広くて深い問題を純粋な解が解決できるか困難視する。
直訳とかそういう以前の問題として、これ、日本語として成り立ってませんよね? 文の構造も然ることながら、読点の位置というか数が明らかに不適切で、原文のコンマの位置をそのまま読点に置き換え感が否めません。
まだ序文しか読んでませんが、原文を直訳しただけではなく、妙に文学的に凝ったような言い回しが多く、言いたい事を理解するのが容易ではありません。ここまで難しい和書というのも珍しいですね。古文の方がよっぽど読めますよ、マジで。
果たして、こんな調子でObjective-Cの取得が………いやいや、それどころか読破することができるのやら………。
宣伝文句として「Objective-Cの解説書として最適、Macプログラマ必携。」「歴史的オブジェクト指向プログラムの名著復刊!!」が掲げられていますが、全然最適じゃありませんし、必携でもありません。原著は名著なのかもしれませんが、少なくとも訳本は名著とは甚だ言い難い出来です。
この本に書いてある内容を理解する位なら、C++を勉強して、C++向けに書かれたオブジェクト指向解説本を読んだ方が、よっぽど楽にオブジェクト指向の知識を身につける事ができると思います。
訳者の方々には悪いですが、4200円の価値はありませんから!!残念!!!!!!