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2006年03月28日

 

FreeBSD de Folding@Home

 

Folding@Homeとは、アルツハイマー病・狂牛病・癌などの原因となる、異常タンパク質を解析・研究する分散コンピューティングプロジェクトのことである。語弊を恐れずに言えば、世界中のPCの余剰能力を、先に上げた病気の研究に役立てよう、というプロジェクトである。

(少なくともうちの)常時起動サーバなんて、その殆どがアイドル状態のようなものなので、折角だから解析に参加させてみた。

FreeBSD用のバイナリは用意されていないが、Linuxエミュレータを用いる事でLinux版を使う事ができる。本記事は、その導入手順の備忘録。

  • Linuxエミュレータのインストール
    portsからlinux_base-rh-9を入れる(linux_base-8相当の機能があれば、多分大丈夫?)。
    $ cd /usr/ports/emulators/linux_base-rh-9
    # su
    # make install clean
    
    Linuxエミュレータ機能を有効にするため、/etc/rc.conf、/etc/fstab、/compat/linux/etc/fstab それぞれに以下を追加し、再起動。
    /etc/rc.conf
    linux_enable="YES"
    /etc/fstab
    linprocfs     /compat/linux/proc     linprocfs     rw     0     0
    /compat/linux/etc/fstab
    proc     /proc     proc     rw     0     0
  • Folding@Homeクライアントのインストール
    プロジェクトダウンロードページから、Linux Consoleを取ってくる。ここでは5.04betaを利用し、~/Applications/Folding に入れる事にした。
    $ mkdir ~/Applications/Folding
    $ cd ~/Applications/Folding
    $ fetch http://www.stanford.edu/group/pandegroup/release/FAH504-Linux.exe
    
  • Folding@Homeの設定
    実行属性を付与して実行。
    $ chmod +x FAH504-Linux.exe
    $ ./FAH504-Linux.exe -freeBSD
    
    ユーザー名、チームNo.などを聞いてくるので、適切に入力。初参加の人や詳細はkywさんのページなどを参照のこと。
    FarCore_xx.exe のダウンロードが終わったら、一旦終了させる。
  • 自動起動するように設定する

    HAMAchanさんのページから起動スクリプトを拝借し、Folding/folding.sh として保存。

    $ emacs folding.sh
    $ chmod +x folding.sh
    

    次にcrontabを編集する。

    # crontab -u -e ユーザー名
    @reboot ~/Applications/Folding/folding.sh start
    

間違いがなければ、再起動後、関連プロセス(FAH〜やFah〜)が起動しているのが確認できるはず。まったりと解析しましょう。

Decomo | 21:25

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