2006年03月28日
モダンタイムス
お釣り分の硬貨を自動的に吐き出す機能が付いたレジを、大手スーパーを中心に、しばしば見かけるようになった。 ここ最近で一気に普及してきているように思うが、俺は、このタイプのレジが大っ嫌いだ。
理由は簡単。 「人間が機械に使われている」からだ。
レジの人は、客からの代金をレジの貨幣挿入口に入れる。 それから、しばしの間。機械様が絶対に間違う事のない勘定をする。 その後、機械様が吐き出した釣り銭を、レジの人がレシートと共に客に渡して終わり。
何なんだ、この状況。
将来、コンピュータ開発関連の仕事に就きたいと思っている俺としては、人間がコンピュータに合せさせられるという状況だけは、絶対に作り出してはならないと思っている。 コンピュータの血も涙も無い挙動と、人間のファジーな挙動を繋ぐのが、技術者の使命だと思っている。
と、まぁ、信条的に因る所が大きいのだが、現実問題としてヤツは遅いんだよね。
例えば990円の買い物をして、1000円札を出す。 言わずもがなお釣りは10円で、人間がきちんと対応すると、10円玉1枚を、キャッシャーから取り出して渡して終わり。 ところがヤツを通すと、何やらガシャンガシャンと唸って、10円玉を吐き出して、レシートを印刷しやがる。何で10円玉1枚を貰うのに、貴重な時間をかけなきゃならんのだと。
まして、人間だったら「予測」という得意技が使える。
この例ならば「客は1000円札を出す。お釣りは10円だ」という予測ができる。これが当たれば、レジに1000円と打ち込むのと、ほぼ同時に10円玉を手にする事が可能だ。
ここまでくると、釣り銭を渡すだけでも、随分と時間差が生まれる。 もし、レシートが要らない人だったら、尚更である。
店舗責任者としては、レジでの現金誤差を抑えたいという思いなんだろうが、客、というか俺から言わせてみれば、あのレジは不快でしょうがない。 もう少し、見えない部分での、店の快適度というかそういうものを考えてもらいたいと思う。