Windowsインストール時にdiskpartで手動でパーティションを作る
いつごろからは知らんが、少なくともWindows 10では大規模更新時に回復パーティションの容量が不足していると、新たな回復パーティションを作るという大変お行儀の悪いことをしてくれやがる。だもんで、最近はインストール時に手動でパーティションを切るようにしてるのだが、毎度やり方を忘れるのでメモ。
diskpartの起動
Windowsインストーラのパーティション設定画面でShift+F10を押すとコマンドプロンプトが開く。そこでdiskpartに入る。
パーティションの構成
GPT/UEFIで必要なパーティションと容量は下表の通り。
MS推奨
種類 | ファイルシステム | 容量 | 備考 |
ESP | FAT32 | 512バイトセクタの場合:100MiB
4kセクタの場合:260MiB | ここでの4kセクタとは物理・論理ともに4kのいわゆる4kNのこと。
現状、512Bセクタドライブや物理4kB論理512BのいわゆるAFTドライブが主流なので、たいていの場合100MiBとなる。 |
MSR | - | 16MiB | |
Windows | NTFS | 最低20GiB | Windowsのインストール先 |
回復 | NTFS | 最低300MiB、推奨1GiB | |
オレオレ構成(2021年)
以前はMS推奨構成とWindows 7時代の構成の合いの子にしていたが、今後変わることもなさそうなのでMS推奨構成に寄せた。
種類 | ファイルシステム | 容量 | 備考 |
ESP | FAT32 | 100MiB | MS準拠 |
MSR | - | 16MiB | MS準拠 |
回復 | NTFS | 2048MiB | MSの推奨容量×2 |
Windows | NTFS | 20GiB~ | パーティションを拡大・縮小する可能性があるので最後に配置 |
参考:オレオレ構成(旧)
種類 | ファイルシステム | 容量 | 備考 |
ESP | FAT32 | 512MiB | 根拠:ESPの容量は512MB (512MiB)以上が推奨らしい |
MSR | - | 128MiB | Windows 7ではこの容量だったので踏襲。後から足りなくなるよりはマシかと。 |
回復 | NTFS | 3072MiB | 推奨容量×2+念のため1GiB |
Windows | NTFS | 20GiB~ | パーティションを拡大・縮小する可能性があるので最後に配置 |
パーティションの作成
ディスクや容量は適宜読み替えてくだしあ。
GPTで初期化
select disk 0
clean
convert gpt
MSRが勝手に作成される(ことがある)ので一旦削除
select partition 1
delete partition override
ESPの作成
create partition efi size=512
format quick fs=fat32 label="System"
assign letter="S"
MSRの作成
create partition msr size=128
回復パーティションの作成
create partition primary size=3072
format quick fs=ntfs label="Recovery tools"
assign letter="R"
set id="de94bba4-06d1-4d40-a16a-bfd50179d6ac"
gpt attributes=0x8000000000000001
Windows用
create partition primary
format quick fs=ntfs label="Windows"
assign letter="W"
list volume, list partitionで↓こんな感じになってればおk
パーティションの反映
コマンドプロンプトをexitか右上のバッテンを押して終了後、パーティション設定ウィンドウの「最新の情報に更新」を押し、設定したパーティション情報を認識させる。
あとは通常通りWindowsをインストールする。
参考サイト