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2005年04月06日

 

脱ゆとり、16年前の厚さに 文科省の中学用検定

 

文部科学省は5日、来春から使用される中学校教科書の検定結果を公表した。学習指導要領の範囲を超える「発展的内容」が中学で初登場し、学力低下を受け練習問題も増加。ページ数は現行に比べ数学と理科がともに23%増えるなど、ゆとり路線のスリム化から一転、教科書の厚さは16年前の水準に戻った。

現行教科書で消えた理科の「イオン」「進化」「元素周期表」のほか、数学の「二次方程式の解の公式」など高校レベルの内容が、軒並み発展的内容として復活した。

社会科では、従来の教科書を自虐的と批判する「新しい歴史教科書をつくる会」が主導、扶桑社が発行する歴史と公民の教科書が前回2000年度検定に続き合格。

日韓が領有権を主張する竹島について「韓国が不法占拠」との記述もあり、外交懸案として、教育委員会などの採択状況も焦点となりそうだ。

(共同通信) - 4月5日18時21分更新

さすがアホ文科省、考えることが単純過ぎで笑えます。ゆとり教育が失敗したから、また詰め込み(記事中では、一応「発展的内容」扱いにはなっていますが)教育に逆戻りですか。やっぱり、一流大学を卒業された方々がお考えになることは、私のような凡人とは違いますなぁ。まさに天才肌。


だいたい、ゆとり教育なんて誰がどう見ても頓挫するに決まってるじゃん。小・中学校での学習内容が薄くなったからと言って、大学入試の難易度が低くなったという話は聞きません。となれば、大学入試で求められる学力水準と、中学校を卒業した段階での学力水準の格差が、以前よりも広がることになります。そのしわ寄せは、当然高等教育に来るわけです。

そもそも、従来のシステムでさえも、大学に入るためには規定の課程だけでは十分とは言えず、各高校が独自に課外授業を設けているという現状からしておかしい。まぁ、大学の目的が、「大学は、学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学術を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させることを目的とする。(学校教育法 第52条)」とあるので、他の学校とは目的が少々違うとも言えるのですが(中学校・高校の目的には「前の学校課程で学んだことを基礎に、より発展的な内容を扱う」との記述がある)。

しかしながら、大学に入るためには高等教育(に準ずる)課程を修了している必要があるわけです。この観点からすれば、高校は大学に入るために必要な課程であると言えるので、前途の状況はおかしいと言えるわけです。

この中-高-大学間の学力水準の歪みは、既に現実のものとなっています。

私がお世話になった予備校の先生が言ってたのですが、「『円周率が3』世代の初の高校1年生の数I・Aのテスト結果が、例年と比べて極端に落ち込んだ」そうです。この世代は、旧課程では中学校でやっていた不等式を高校で習ったためです。

不等式といったら、中学校で習う数学の中でも、比較的複雑な部類に入ると思います。それを高校の授業スピードでさらっと解説されたのでは、理解できなくても当然でしょう。

その高校生達は今年3年生になるはずなので、センター試験の平均点数がどの程度になるか、ある意味楽しみだったりします。


「詰め込み教育」との批判から生まれた「ゆとり教育」が、その一方に置いては「"超"詰め込み教育」を生み出す現実。何とも皮肉なものです。

Decomo | 08:33

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