2006年03月26日
第158回サンデーコンサートでヤマトを聴いた
日本フィルハーモニー交響楽団 第158回サンデーコンサートに行ってきた。 場所は池袋の東京芸術劇場。
普段、コンサートとは無縁な俺だが、今回のお題目は「アキラさんとともに!!ポップスの魅力」「宇宙戦艦ヤマト放映30周年スペシャル!!」の2部構成。
ヤマトと聞いちゃ黙ってられないのが俺。 このコンサートの情報を入手するや否や、S席を予約していた。
奇しくも、題目にも入っている「アキラさん」というのは、先日亡くなられた宮川泰先生のご子息 宮川彬良さんのことで、今回、指揮・ピアノ・お話を担当される方である。実は、かの有名な「マツケン・サンバII」の作曲者だったりする。
公演開始は14:00からで、13:30からの入場開始。
入場後程無くして、何と松本零士先生のご登場!! 俺の座ってた席の結構近くの席に、トレードマークの帽子を被って座ってらした。これだけで、もう感動である。まさか、ヤマトのコンサートを聴きにきて、松本先生にまでお目にかける事ができるとは思ってなかった。
14:00になり、前半部の「アキラさんとともに!!ポップスの魅力」の開始。
この部は、誰もが聴いた事のあるようなポップスの名曲を、彬良さんが解説を織り交ぜつつ演奏していくというもの。 正直な所、こっちはおまけ位にしか思っていなかったが、全然そんなことはなかった。「おまけ」だなんて考えていて、本当にご免なさい。
最初の「見上げてごらん夜の星を」で、なぜか早速の涙。
「さっちゃん」はJAZZ風にアレンジされており、彬良さんのピアノと平原まこと氏(世界的サックス奏者。なんと歌手の平原綾香)のサックスが、非常に印象的だった。
次の「あんたがたどこさ」では大爆笑。彬良さん、面白過ぎます。 また、凄い演奏技術を、惜しげも無くあんな事に使ってしまう、平原パパも素敵過ぎます。
そして、泰先生作曲の名曲「ウナ・セラ・ディ東京」「恋のバカンス」の演奏を経て「マツケン・サンバII」で、大盛り上がりのまま第1部終了。マツケンサンバでは、右前のおばさんが超ノリノリだったのが目に焼き付いている(笑
一度舞台袖に引っ込んだ彬良さんが、拍手に応えて再登場するシーンが2回ほどあったのだが、そのどちらにも笑わせてもらった。
15分の休憩後、本命の第2部「宇宙戦艦ヤマト放映30周年スペシャル!!」が開始。
1曲目は川島和子さんのスキャットで有名な「無限に広がる大宇宙」。 ヤバい、ヤバ過ぎた。先ほどとは違い、涙こそ流さなかったものの、嗚咽を堪えるのが精一杯。今回はスキャットの代わりに平原パパのサックスだったが、恐らく、スキャットが入っていたら大泣きしていたに違いない。 しかも、単発かと思っていたら、蓋を開けてみたら驚きの交響組曲版!!その感動たるや言葉では言い表せない。
更に、それがそのまま「宇宙戦艦ヤマトのテーマ」に繋がり、ささきいさおさんのご登場!!もちろんオーケストラをバックにヤマトを熱唱!!!!!!!ささきいさおさんのコンサートで、ヤマトを聴く事ができたとしても、生オケがバックというシチュエーションで聴ける機会など、本当に滅多にないと思う。
その後、彬良さん、ささきいさおさん、松本先生の3人を交えてのMC。 やはりというか、話題の中心は故宮川先生。
中でも、松本先生の「宮川先生が亡くなった丁度その時間帯に、飲み屋で仲間と普段以上に宇宙戦艦ヤマトを熱唱していた」という話が、かなり心に残っている。 松本先生は、よく仲間とヤマトを歌うそうなのだが、普段は自ら進んでマイクを持って歌うということはないそうである。しかし、宮川先生が亡くなったまさにその日に限って、マイクをとっての大熱唱だったそうだ。 「現実は小説より奇なり」とは、このことなのだろう。
それから「決戦」「大いなる愛」「真っ赤なスカーフ」(勿論ボーカル付き)と進んで、待っていました「白色彗星のテーマ」!!!!!!
ここで彬良さんのMCがちょっと入り「劇中で使われている白色彗星のテーマは、彬良さんが高校生の時に演奏したもの。かなり苦労したのでトラウマ(笑)。パイプオルガンの足は、武蔵野音大の先生にやってもらい、2人がかりで演奏した」との裏話が聞けた。
今回は奏者1人だけでの演奏だったが(というか、それが普通なのだろうけど)、流石は元は2人で演奏したというだけあって、1人での演奏はかなり厳しい部分があるように感じた。 だが、逆に1人であそこまで出来てしまうという事自体が、凄いと思う。 また、生パイプオルガンの音は、とにかく圧巻の一言。
曲目は「イスカンダル」「大ディンギル帝国星」と続き、最後の「明日への希望」。
本来、明日への希望は、混声合唱による「ららららら〜」という歌詞が付くのだが、今回はなし。いやー、残念、本当にこの点が残念。規模的に不可能だとは分かっていても、残念だった。 いつの日か実現されるであろう、生オケの交響組曲宇宙戦艦ヤマトでは、是非とも混声合唱付きで演奏して欲しい。 そんな訳で、今回は頭の中で音声合成補完しますた。
コンサート後は、ヤマトコミュの方々とプチオフ会。 私も含めて参加人数は5人と、名実共にプチオフ会。
カラオケでは懐かしのアニソンのオンパレード(笑)。 皆さん、歌上手過ぎです。 「若い」俺は、一部、分からない曲もあったりしたが、それはしょーがない。若くてすいません。
その後、飲み屋にて色々と談笑。 何だかんだで23時頃まで池袋にいた。 いやー、共通の話題で盛り上がれるってのは、素晴らしい事です。 ましてや、俺なんか、周りにヤマトを知ってる人がいないので、尚更です。
総評としては、
とてもとても、言葉ではいくら伝えても伝えきれない。 生オケでヤマトが聴け、ささきいさおさんの生歌も聴け、松本先生も見る事が出来、もうね、本当によかった。
今日の思い出は、交響組曲宇宙戦艦ヤマトを生で聴けるその日が来るまで、大事に、大事に、心の中で温めておきたいと思う。