2007年01月12日
多言語ロケールの憂鬱
Mac OS Xは、本格的に多言語ロケールに対応した、(恐らく世界初の)OSだ。これが意味するところは、世界中の様々な言語ならびに地域文化(例えば「暦」や「年号」「通過単位」など)を、実に優雅にシームレスに扱えるということだ。
[システム環境設定]-[言語環境]で、言語を英語にすれば、OSの各種メニュー・メッセージは英語表記になるし、他の言語を選べばその言語表記になる。また、一般アプリケーションも対応するロケール情報さえ持っていれば、システム環境にあわせた言語表記になる。某OSの一般の多言語対応アプリケーションのように、メニューの言語一覧から、表示に使う言語を選ぶ必要などない。
なので、英語の勉強もかねて、うちのMac OS Xは今、英語ロケールで地域文化は日本という設定になっている。
このロケールの仕組みは、(かなり単純なものではあるが)先進的でアンビリーバブルなだけに、一般アプリケーションの対応は、まだまだ今一つという感じだ。
実際、英語ロケールで使っていると、様々な不具合に遭遇する。
まずはiTunes。これは昨日の日記に書いた通り。
次にMicrosoft Messenger。こいつは、ロケールによって、ソフトの設定や会話ログの設定先が違う(具体的には、ディレクトリ名が違う)。そのため、ロケールを切り替える度に一部設定が初期化されていたり、会話ログがロケール単位でしか管理できなかったりと、不便。
そしてFlash Player。全角文字が化ける時がある。発現条件は不明。ブラウザのロケール設定を日本語にしても化けるので、Flash Playerのロケールはブラウザのそれとは独立してるっぽい。まぁ、大体のFlashは化ける事なく表示されるので、今のところはそんなに難儀はしてないけど。
……とまぁ、現在わかってる不具合はこんなもの。話に聞くところ、Javaのコンパイルで日本語が通らなくなったりもするとか。
折角、OS自体は多言語環境に対応してるのに、肝心のアプリがこれじゃなぁ…。